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シゲルのバイト奮闘記 3話 二回目の面接

面接・・・。恐ろしいものだ。初の面接をしてコミ症のシゲルは痛感するのであった。面接の怖さを知ったあとなので余計に次の面接の電話をするのもかなり抵抗があった。それでも少しでもお小遣いがほしかったし、面接に落とされた悔しさみたいなのもあった。悩んだあげく、思い切って二つ目の狙いを定めていた近くのスーパーに電話した。二回目の電話だったのでダイソーの時よりはリラックスできていたと思う。電話をして面接日が決まった。そして面接日。その日ぼくは二回目なので対策もしっかり考えたし、要領もなんとなくわかったので、次こそはいける!と意気込んでいた。しかしそれはすぐに甘い考えだと思い知らされた。やはり、引きこもり、コミ症、に面接はハードルが高すぎた。面接が始まったとたんコミ症と緊張でうまく答えれない。質問への返しも「え・・・あ・・・は、はいそうです」のようなかなりおどおどしていたと思う。もうパニックだ。質問もなにをいっていたのか記憶にのこっていない。そんなこんなでなんとか面接をやり遂げた。面接の手ごたえはまったくだった。かなり落ち込んで帰宅した。もう面接なんて受けないと心に誓った時である。
 このスーパーもダイソーのように面接で合格した時は、一週間以内に店側から電話がかかってきて、電話がかかってこない時は面接に不合格という仕組みは同じであった。ぼくは面接に落ちたと思っていたので、店からの電話を期待していなかった。そんな府うにのんびりしていたら、面接から5日経ったころ携帯に見たこともない着信があった。もしかしてと思いあまり期待はしていなかったが、その電話番号におそるおそるかけてみた。すると電話から「はい、こちら某スーパー~~店でございます。」面接をうけたスーパーだった。「すいません。着信があったんで。面接を受けたシゲルです」と電話で店長が「シゲル君か!バイト採用について電話したんやけど、一応採用したんでこれからよろしくお願いします」え!嘘やろ!あれで受かったん!?そう思った。「こちらもよろしくおねがいします」とだけこちらも返した。「それじゃ次の火曜出勤いけるかな?」店長が聞いてきた。「はい、いけます」店長が「それじゃ、火曜日待ってます」と言い、電話は切れた。なんであれで面接に受かったんやろ? 疑問を持ちながら初出勤の日まで考えた。
 そして初出勤。火曜日、夕方5時だった。出勤してみると、面接に受かった理由が分かった。バイトの人を見るとかなり年齢のいった30代40代くらいのバイトのおっちゃんが5人くらいいたのだ。それぞれ問題を抱えていそうな人ばかりだった。コミ症の人もそのうち一人いた。店長はそういった社会に馴染めない人たちを雇ってあげるやさしい人だということが分かった。これがぼくが面接に受かった理由である。

                                      4話に続く

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